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知的財産（権）とは？

  • 　クリエイターやデザイナーなどのプロの「作品」はもちろん、普通の主婦が書いた文章や子供が描いた絵だって立派な「知的財産」です。
    　大企業の研究所が開発したハイテク技術はもちろん、町工場のオヤジさんが考え出したアイデアや、パン屋の店員さんが提案して店主が「それ、イイね！」と採用したパンの新商品のネーミングも、やっぱり「知的財産」です。

    　ざっくばらんに言えば、人間が考え出したアイデアやデザイン、技術、ネーミングで、何らかの価値があるものなら、みんな一応は「知的財産」なのです。

    　ここで、もし誰かが、貴方の「知的財産」とよく似たモノを使って商売していることに、貴方が気がついたとします。
    　貴方は「マネしやがって！」と不愉快になりますよね、普通？
    　また、貴方がその「知的財産」を使って商売していたのに、他人にマネされたせいで売上が減ってしまったら、これは「損害」発生ですね。
    　不愉快、どころでは済まない問題です。

    　さて、貴方はこの他人さんに次のように言いたくなるはずです。

    　「すぐにやめて下さい！　それから、私の損害を弁償して下さい！」
    　「私の作品を使いたいなら、ちゃんと私の許可をとって下さい！」
    　「私の作品をヘンにいじって使わないで下さい！」
    　「私の作品で商売するんだったら、儲けの●％は私に払って下さい！」

    　こんなふうに他人に要求できる法律上の権利が「知的財産権」なのです。

    　「知的財産権」は、具体的には「産業財産権」と「著作権」の大きく二つに分けられます。
    　「産業財産権」には、貴方もご存じの「特許権」「実用新案権」「意匠権」「商標権」などが含まれます。
    　それから「著作権」は、じつは「著作財産権」と「著作者人格権」の二種類があります。
    　また、著作権とは別に「著作隣接権」というのもあります。

    知的財産権の種類.gif

    　知的財産はあまりに幅が広くていろんな種類があるから、保護する対象に応じて様々な法律があり、その結果、知的財産権もこんなにいろんな種類に分かれているのです。
    　　　　　　　　　　　　
    　それぞれのポイントだけを大ざっぱにまとめると、次のようになっています。

    G知的財産権の内容.gif